クワガタ

 帰宅すると、長男が、誕生プレゼントにでかい虫かご(水槽と言った方がよい)を買ってもらい、先日来捕まえたバッタを入れている。
 話を聞くと、次男が、クワガタやカブトムシがほしいと言ったそうだ。幼稚園児の次男は、クワガタやカブトムシはスーパーに売っていると思っているようである。幼稚園で、お友達から、スーパーで買ってもらった話を聞いたらしい。長男を、何度か連れて行き、クワガタを捕まえたことがある。次男にそれを話したらしいが、納得していないようだ。
 ここは、パパの出番!夕方、長男と次男を連れて、近くの用水端にある柳の木へ、クワガタ探しに行く。小学生の頃はあちこちにあった柳の木。今は耕地整理で数本しかなくなってしまった。最近の子供たちは来ないのか、まだ、荒らされて形跡がない。柳の木がずいぶんなつかしい。まだ、樹液も出ている。これは、いそうだ!
樹液のそばの樹皮をそうっとずらすと・・・・いた!コクワガタの雄を1匹発見。しかし、長男も次男も、クワガタを持つことができない。片手でクワガタをもちながら、別の木を探すと、2匹いた!手が1本しかなかったので、1匹逃げられてしまった。とりあえず、2人分をゲットしたので、子供たちは大満足。長男は、次男に向かって、「ほらね〜。パパは名人でしょ!」だって。パパの面目躍如。
しかし、パパは納得できない。これは、まだ、いる!!いったん帰宅し、黒砂糖と蜂蜜で作ったみつと、虫かごを持って再挑戦することにした。クワガタの捕り方には、枝から振り落とすという技もあるのだ。
一番枝振りのよい柳の木に登り、枝を思いっきり揺らす。
ボトッ!!!
黒い固まりが落下。何と、のこぎりクワガタが2匹落ちた。しかも、次男の目の前に!次男坊は、今日、「クワガタは、スーパーに売っているのではない。木にいるのだ。」ということを初体験したのだった。

最後に、特製のみつを何箇所かに塗り、3人で意気揚々と帰宅。